交通事故で弁護士に依頼するタイミングによっては、損害賠償の金額が変わってしまうことがあるといわれています。
事故にあった直後はなにかと慌ててしまい、冷静に判断できないことも色々あるでしょう。後から考えたら、あの時に弁護士に依頼しておけばよかったということがあるかもしれません。
そこで交通事故で弁護士に相談するタイミングはいつが最適なのか、もしもの時にとるべき行動について、詳しくご説明していきましょう。
タイミングによって弁護士費用が高くなる?
弁護士に依頼すれば高額な費用がかかるのはなんとなくイメージできますが、タイミングがいつであっても費用は同じだと思う人がほとんどでしょう。
しかしこんな時に知っておきたいのが、交通事故で弁護士に相談するタイミングと費用の関係についてです。それぞれの内訳ごとにタイミングの違いをご紹介しましょう。
相談料と着手金は変わらない
弁護士費用のなかでも相談料は初回無料で行っている弁護士事務所がとても増えていますので、相談だけなら交通事故直後でも、治療を開始してからでも費用に違いはありません。同様に着手金に関しても、同じ案件であればタイミングに関係なく依頼した時点に発生する費用なので、基本的に金額が増減することはないでしょう。
成功報酬
弁護士の活動により増額交渉した場合は、増額分の一定分を成功報酬として弁護士に支払うことになります。
これは相手側の保険会社が提示した示談金を、弁護士が増額した場合はその分に対してということになります。
示談交渉を開始する前に弁護士が介入するケースでは、示談金すべての額が成功報酬の対象となります。そのため弁護士に依頼するタイミングによっては、成功報酬額が大幅にアップすることになるでしょう。
日当と実費
日当と実費は弁護士の活動がはじまり次第発生しますので、事故直後から依頼していればその分費用の負担が大きくなります。
弁護士に相談する5つのタイミングについて
交通事故で弁護士に相談するタイミングは、大きく分けると5つのタイミングがあります。それぞれのタイミングの特徴と注意点についてご説明しましょう。
事故直後
交通事故で弁護士に相談するタイミングとして最適なのは事故直後です。相談だけであればそのほかの費用の心配はありませんので、この時に弁護士費用の見積もり、依頼するタイミングについてアドバイスをしてもらうとよいでしょう。
事故直後は、実況見分の実施や治療費に関する支払いについて、付き添いの費用などあらゆる問題が生じる時。
一人で対応していると精神的にもプレッシャーがかかり、正しく判断できない場面もあるでしょう。
ダメージの少ない物損事故などでは、事故直後に弁護士にすぐ依頼してしまうと費用倒れになる可能性もありますのでご注意ください。
治療継続中
治療中は加害者側の保険会社から一定期間が経過すると、治療費が一方的に打ち切られるケースも多く存在します。
このタイミングで弁護士に依頼すれば、専門的な視野から有利な情報が手に入るでしょう。
治療終了後
治療終了後、症状固定になった場合は後遺障害等級の申請手続きが可能になりますので、保険会社だけに任せてしまうと申請に時間をかけたり被害者にとって不利な書類を提出したりする可能性もあります。
治療終了後は弁護士に相談するタイミングとして大変良い時期になり、有利に後遺障害等級を獲得するために交通事故に強い弁護士のサポートがあるとよいでしょう。
後遺障害認定後
後遺障害の認定がされて被害者が等級に不満がある場合、このタイミングで弁護士に相談する人も多いですよね。
しかし後遺障害認定後では、ここから異議申し立てや裁判で認定を覆すのは困難な作業になります。
後遺障害の等級に不満がない時は弁護士に介入してもらい、保険会社からの示談金をさらに増額してもらうには最適なタイミングとなります。
事故のケガにより後遺障害が見込まれる場合は、後遺障害の申請前にまずは弁護士に相談することをお勧めします。
示談書の締結後
交通事故で弁護士に相談するタイミングとして一番避けたいのが、示談所締結後です。すでに締結した示談所は双方が納得しているとみなされますので、ここから示談所の効力を覆すのはとても大変。
例外的な事情がないと、ほぼ不可能ともいえるでしょう。示談書にサインする時期が来たら、その前に必ず弁護士に相談して後から後悔しないように手続きのサポートをしてもらいましょう。
無料相談で早めに相談をしよう
交通事故は内容により示談交渉がスムーズにいかないこともありますし、後遺障害が残る場合は事故が発生してから何か月も経過してからでないと認定手続きが開始できません。
交通事故が解決する前には大変時間も労力もかかりますので、どのような手順で手続きをしたらよいか交通事故を専門に扱う弁護士の無料相談を利用しましょう。
相談だけならいつのタイミングでも費用は同じ。依頼するとなると適切なタイミングを知ることが大切ですが、交通事故にあった時はなるべく早く弁護士に相談することをお勧めします。
無料相談は自分と相性があう弁護士を選ぶ為、色々と比較するチャンスにもなりますので、費用、アクセス、経験、実績などあらゆる点を考慮して無料相談を効率的に活用してください。
弁護士に依頼すると交通事故の被害者には以下のようなメリットがあります。
・弁護士基準で、保険会社が提示する示談金よりも高額な賠償金が獲得できる
・後遺障害等級の申請のサポートと適切な認定のための準備
・加害者と保険会社との交渉をスムーズに行い、被害者の精神的ストレスを軽減してくれる
まとめ
交通事故で弁護士に相談するタイミングはできるだけ早いほうが安心です。弁護士費用特約がある場合は保険会社に確認をして、早めに弁護士を選んでおくとよいでしょう。
事故直後から示談書締結までの長い間にはいくつかのタイミングがありますので、自分に一番有利になるよう弁護士に相談して依頼するタイミングを判断してください。
無料相談はメールや電話などで受け付けていますので、早速いくつか弁護士事務所を選んでみましょう。
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